観光庁がこのほど発表した旅行・観光消費動向調査の2018年1~3月期の結果(速報値)、日本人の国内旅行消費額は、前年同期比2.1%増の4兆5121億円となった。宿泊旅行、日帰り旅行の両方で延べ旅行者数が減少したが、景況感などを受けて1人1回当たりの旅行単価が上昇し、前年同期の国内旅行消費額を上回った。
国内旅行消費額を月別に見ると、1月が前年同月比4.4%増の1兆4292億円、2月が同7.4%減の1兆1300億円、3月が同6.7%増の1兆9528億円だった。
1~3月期の国内旅行消費額のうち、宿泊旅行は前年同期比5.6%増の3兆5132億円だった。1月、2月の大雪や寒波などの影響で、宿泊の延べ旅行者数は同2.2%減の6864万人に減少したが、旅行単価は同7.9%増の5万1181円に上昇し、消費の拡大につながった。
宿泊旅行の月別の消費額は、1月が前年同月比5.8%増の1兆1515億円、2月が同1.6%増の8694億円、3月が同7.9%増の1兆4924億円。
一方、日帰り旅行の消費額は、前年同期比8.5%減の9988億円だった。日帰りの延べ旅行者数は同12.6%減の5967万人に落ち込んだ。4年前のソチ冬季オリンピックの時にも同様の傾向だったが、平昌冬季オリンピックの開催に伴うテレビ観戦などで外出が減少したとみられている。旅行単価は同4.7%増の1万6738円だった。
日帰り旅行の月別の消費額は、1月が前年同月比0.8%減の2777億円、2月が同28.5%減の2606億円、3月が同3.0%増の4605億円だった。