観光庁がこのほど発表した旅行・観光消費動向調査の2017年7~9月期の結果(速報値)、日本人の国内旅行消費額は、前年同期比0・6%増の6兆1999億円となった。9月の連休に台風が影響するなどマイナス要因はあったが、8月が好調で、東日本大震災が発生した11年以降では、四半期として最高額となった。
国内旅行消費額を月別に見ると、8月の伸びが大きかった。7月が前年同月比5・8%減の1兆6505億円、8月が同9・2%増の2兆8079億円、9月が同5・3%減の1兆7415億円だった。
7~9月期の国内旅行消費額の内訳は、宿泊旅行が前年同期比0・5%減の4兆8609億円、日帰り旅行が同5・0%増の1兆3389億円。宿泊旅行の消費額は、延べ旅行者数が増えた半面、1人1回当たりの旅行単価が減少したため、前年同期比で微減となったが、11年以降では2番目に高額だった。
宿泊旅行の月別の消費額は、7月が前年同月比6・2%減の1兆2959億円、8月が同8・9%増の2兆2637億円、9月が同8・7%減の1兆3013億円。日帰り旅行の月別の消費額は、7月が同4・1%減の3546億円、8月が同10・3%増の5441億円、9月が同6・6%増の4402億円。
7~9月期の延べ旅行者数は、宿泊旅行が前年同期比1・2%増の9678万人、日帰り旅行が同2・2%増の8868万人。1人1回当たり旅行単価は、宿泊旅行が同1・7%減の5万228円、日帰り旅行が同2・7%増の1万5099円だった。