宿泊、日帰りとも減少
観光庁がこのほど発表した旅行・観光消費動向調査の速報値で、2018年10~12月期の日本人の国内旅行消費額は、前年同期比8.4%減の4兆6072億円となった。休日の日並びや天候などの影響に伴う旅行者数の減少で、宿泊旅行、日帰り旅行の両方で消費額が減少した。
国内旅行消費額の内訳は、宿泊旅行が8.7%減の3兆4784億円、日帰り旅行が7.7%減の1兆1288億円だった。
宿泊費や交通費、飲食費などが含まれる1人1回当たりの旅行単価は上昇したが、延べ旅行者数が減少した。旅行単価は宿泊旅行が7.3%増の5万4377円、日帰り旅行が11.0%増の1万8237円だったが、延べ旅行者数は宿泊旅行が14.9%減の6397万人、日帰り旅行が16.9%減の6189万人となった。
旅行消費額を月別に見ると、宿泊旅行は10月が8.9%減の1兆1275億円、11月が14.5%減の1兆1765億円、12月が1.8%減の1兆1744億円。日帰り旅行は10月が6.6%減の3655億円、11月が16.4%減の3699億円、12月が1.1%増の3934億円だった。
18年10~12月期の国内旅行にマイナスだったとみられる要因には、11月の「文化の日」が土曜だったことのほか、地域によって10月に相次いだ台風、12月末の暴風雪や大雪などが挙げられる。