国内旅行者数は2019年比2%増 ゴールデンウィーク JTB見通し


 JTBは6日、「ゴールデンウイーク」(GW、4月25日~5月5日)に宿泊を伴う旅行に出かける人の動向見通しを発表した。国内旅行者数は前年比53.1%増(2019年比2.0%増)の2450万人と予測。国内旅行平均費用では同0.9%増(3.1%減)の3万4800円となり、総国内旅行消費額は8526億円で、「ほぼコロナ禍前の状態に回復すると考えられる」とJTB。

 今年のGWのカレンダーは、5月3~7日が5連休で、1日と2日を休みにすると、4月29日から9連休も可能な並び。

 旅行の出発日は5連休の初日である「5月3日」(21.0%)がピーク。次いで「4月29日(17.0%)」「4月28日(11.5%)」の順となっており、5月1日と2日を休んで長い連続休暇とする人もいることが考えられる。

 旅行日数は「1泊」が39.0%で前年から2.8ポイント増加し、最も多い。3泊以上はすべて減少しており、前年と比べ旅行日数は減少傾向となっている。

 JTBの宿泊・国内企画商品の予約状況をみると、前年と比べ各方面軒並み大幅な増加で、新幹線や航空機を利用した遠方への旅行が好調。行き先としては、東京ディズニーリゾートを含む関東、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを含む関西が特に好調で、北海道、沖縄などの遠方も人気がある。

 一方、海外旅行者数は前年比300.0%増(19年比78.5%減)の20万。海外旅行平均費用は19年比4.1%減の25万7千円、総海外旅行消費額は同79.4%減の514億円。物価高や円安、燃料高騰、国際線座席提供数の縮小などの影響もあり、国内旅行に比べると海外旅行の回復は緩やか。

 旅行先の人気の傾向をJTBの海外企画商品から見ると、1位がハワイ、2位が台湾、3位が韓国となっている。出発日としては5月3日、次いで4月29日出発の商品のシェアが高い。

 
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