日本旅行業協会(JATA)はこのほど、会員旅行会社に四半期ごとに実施している「旅行市場動向調査」の3月期結果を発表した。国内旅行の現況(1〜3月)は、景気動向指数DIが3カ月前(10〜12月)の8から10ポイント下落してマイナス2となった。マイナスは2年ぶり。3カ月後(4〜6月)は7と今回の下落を取り戻す見通し。
国内旅行の現況を方面別に見ると、上昇は3カ月前のマイナス25からマイナス23となった静岡(含む伊豆)のみで、総じて下落傾向。プラスを維持したのは12から8の東京(含む横浜、浦安)と21から9の京阪神。東北がマイナス20からマイナス35と15ポイント減、京阪神が21から9、九州と奄美・沖縄が5からマイナス7とそれぞれ12ポイント減となった。
3カ月後は、北陸がマイナス20から4と24ポイントの大幅な改善でプラスに転じる。東北がマイナス35からマイナス28と7ポイント増、甲信越がマイナス25からマイナス20と5ポイント増となるなど総じて改善し、減少はマイナス7からマイナス10となる九州のみ。
調査は2015年2月9〜25日に会員旅行会社595社を対象にインターネットで実施。325社から回答を得た。