国産生ハム普及協会(東京都中央区、野崎美江会長)は3日、オンライン商談会を開いた。生ハム7工房の代表者らが旅館・ホテル、飲食店、バイヤーらへのプレゼンテーションと個別商談会を行った。
当初は「Jクラフト生ハム(国産長期熟成生ハム)プロフェッショナル対象試食アピール商談会」として、ホテルリステル新宿での開催を同日に予定していたが、緊急事態宣言の発令を受けて、オンラインに切り替えて開催。感染防止対策を講じた上で、生産者自ら生ハムの原木をカットし、切りたてを試食してもらう形式は、来場予定者に試食品を事前送付する形に変更した。
同協会は、イタリア・スペイン等の伝統的製法を応用し、日本で生まれ育った新鮮な豚の骨付きもも肉を、添加物は一切加えず、塩のみで12カ月以上長期熟成させた生ハムの普及活動をしている生産者団体。全国15工房が加盟している。
野崎会長は冒頭あいさつで「地元の豚を原料としているため、国産生ハムのマーケットの拡大はダイレクトに生産者の地元に還元される。Jクラフト生ハム製造の産業化による雇用促進、観光資源としての位置づけなど、Jクラフト生ハムを柱とした地方創生も目指している」と述べ、国産生ハム普及の意義を強調した。
オンライン商談会にはグランビア生ハム工房(秋田県田沢湖高原)、ぐるめくにひろ(東京都杉並区・栃木県日光市)、おおわに自然村生ハム工房(青森県南津軽郡)、惣左衛門(千葉県柏市)、あっぷるとんの生ハム(秋田県横手市)、プロシュッテリア・モリモト(山梨県北杜市)、東北ハム(山形県鶴岡市)が参加。生ハム職人たちが、各工房と製品を生産現場などを見せながら紹介した。