日本とロシアを結ぶ交流行事として、ロシア・モスクワから東京までをキャンピングカーで移動しながら、文化交流などを行うイベント「第2回国際オートラリー」が5月26日から10月6日にかけて開催された。主催は、芸術写真家の地域間社会団体「海のアートクラブ」。オートラリーに参加するロシアのヴァシーリエフ・アナトリー氏らが1日、東京・台東区の観光経済新聞社を訪れ、国際オートラリーの取り組みを紹介した。
国際オートラリーは、モスクワから東京までの1万7千キロを移動するイベント。中継地点となる各都市で、国や自治体、社会団体、文化、スポーツ、科学、ビジネス、マスコミ関係者らの参加を得ながら、文化的、教育的な活動を実施し、持続可能な発展のための課題、日露関係の強化、ロシアの肯定的なイメージの創造に取り組む。
アナトリー氏一行は、ロシア・ウラジオストクから日露間をつなぐ唯一の定期貨客船を利用し、9月21日に鳥取・境港国際旅客ターミナルに到着。最初に立ち寄った鳥取県では、歓迎式典への参加やキャンピングカーで移動しながら鳥取砂丘など観光地の撮影、県内で写真展開催による地域住民との交流などを行った。鳥取のほか、京都、福井、東京、静岡(富士)に立ち寄った。
アナトリー団長は「日本は景色、文化など素晴らしい国。移動して体験した観光資源をロシアに紹介する。ラリーを通じて両国の関係強化へと貢献したい」と語った。
鳥取県での歓迎式典では平井伸治知事(左から2人目)と記念撮影