国際観光文化交流協会(藤野公孝会長)は11日、第6回総会・記念講演会を東京・墨田区の東武ホテルレバント東京で開いた。藤野会長はあいさつで「インバウンド旅行客数も観光予算も倍増しているが、観光立国を実現していく責任は観光業界の現場にあることを忘れないでほしい」と出席した旅館・ホテル関係者、自治体関係者らに呼びかけた。
総会では、昨年は草津温泉で開いたフォーラムを、今年は下呂温泉で開催することを決定。「国際観光文化フォーラムin下呂」として、9月2日に下呂温泉の水明館で開く。
女性専門キャリア講師3人を招き、「観光・おもてなし」について語ってもらう。講師は、料理研究家でフランス観光局親善大使の藤野真紀子さん、日本シェアハウス協会理事でコミュニケーションコンサルタントの響城れいさん、りそな総合研究所・産業能率大学総合研究所・PHP研究所講師の井原恵津子さん。司会進行は柴田書店「月刊ホテル旅館」編集長の武田真理子さんが務める。フォーラム参加費は5千円。
本年度からの新規事業として研修事業を開始することも決議。ホテル実践講座「接遇マナーと第一印象」を6月上旬に全国4カ所で、同「クレーム対応術」を10月上旬から中旬に全国10カ所で行うことを決めた。受講費用は会員1万円、非会員2万円に設定した。
記念講演会では、福田峰之衆院議員が「マイナンバー制度と観光」と題して講演。自民党IT戦略特命委員会事務局長で、マイナンバー制度の骨子の設計、実施にも携わってきた福田議員は、「19年には、訪日外国人に対して、在外公館で旅券データに紐づけた個人番号カードを交付することも計画している。例えば旅館・ホテルでは、予約受付時に本人特定ができるようになり、ノーショウ防止にもつながる」などと話した。