日本コングレス・コンベンション・ビューロー(JCCB、猪口邦子会長)と日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)は2月28日、「第27回国際MICEエキスポ IME2018」を東京・新宿の京王プラザホテルで開催した。全国のコンベンションビューローやMICEサプライヤー約80団体が商談ブースを設置。事前アポイントメント方式で約350バイヤーと個別商談会を実施した。
併催プログラムとして、豊橋技術科学大学学長の大西隆氏(日本学術会議前会長、東京大学名誉教授)による特別講演「MICEは知的刺激の宝庫~学術会議の意義~」なども行われた。
JCCBの猪口会長は開会あいさつの中で「本エキスポは今回から、MICEの誘致、開催について、より質の高い商談のネットワーキングイベントを目指すため、従来の見本市スタイルから、アポイントメントセッションを取り入れた商談スタイルに大きく内容を変えた」と、イベントの実施形式を変更した意図を説明。その上で「インバウンドが拡大している中、コングレス、コンベンション、インセンティブなどさまざまな私たちの活動が、中心的で波及効果のある役割を果たせるよう尽力していく」と述べた。
JNTOの松山理事長は「平昌五輪が成功裏に終了し、次は2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリ・パラの日本開催が控えている。JNTOとしても日本が世界から注目を浴びる絶好の機会をとらえて、観光地としての日本のブランド力の向上、そしてMICE開催地としての日本の魅力を全世界に発信していく」と宣言。「その一環として、『ラグビー・オリパラ戦略推進室』という専門部署をJNTO内に先日設置した。2020年までにインバウンド4千万人、消費額8兆円という政府目標に向け、まい進していきたい」と述べた。