日本コングレス・コンベンション・ビューローと日本政府観光局(JNTO)は2月26日、日本で唯一のMICE商談会「第29回国際MICEエキスポ2020(IME2020)」を東京国際フォーラムで開いた。
IME2020は、国際会議などを主催する学協会や大学関係者、インセンティブ旅行・企業会議を行う旅行会社や企業等を対象に、全国のコンベンションビューローやMICE関連業界の団体・企業などとの商談機会やネットワーキングの場を提供することを目的とした商談会。全国のコンベンションビューローやホテル、施設、MICE関連企業など108団体・95ブースが出展を予定していたが、新型肺炎の影響で7団体・9ブースが急きょ出展を中止した。
開催前日の2月25日に政府が新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を発表。「イベントの開催は一律の自粛要請は行わないが、必要性を改めて検討するよう求める」を踏まえ、開催の可否も検討されたが、「会場内でのマスク着用義務化」「会場内外の手指消毒液の設置」「サーモグラフィーによる入場時の体温チェック」「受付で配布した問診票の入場時提出」など万全の態勢をとることで実施にこぎつけた。
開催当日の26日午後、新型コロナウイルス感染症対策本部会合で安倍晋三首相が「多数の方が集まる全国的なスポーツ、文化イベントに関し、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は中止、延期、規模縮小の対応を要請する」と表明したが、商談会は既に始まっており、閉会まで数時間だったことから、そのまま続行した。
マスクを着用して商談に臨んだ