國學院大學と高山市は18日、観光まちづくりの分野で連携協定を締結した。
國學院大學(東京都渋谷区、学長:針本正行)と岐阜県高山市(市長:國島芳明)は4月18日、市の観光まちづくりに関する知識や経験等と大学が保有する知的財産、人材、技能等を活かし、観光まちづくりの分野で連携及び協力することに合意し、基本協定を締結しました。
針本正行学長(左)と國島芳明市長
▼協定締結の事項
- 地域の活性化に関して
- 地域社会や地域の歴史・文化の振興、発展に関して
- 地域経済・地域産業の振興、発展に関して
- 資源管理や環境への取組に関して
- 国際交流と国際相互理解に関して
- 人材育成や情報に関して
- その他、知見等や知的財産等を活かし、連携及び協力体制に関して
▼協定締結の経緯
令和3年度より本学と高山市、並びに一般財団法人飛騨高山大学連携センターは共同研究に着手しており、今後同研究をさらに推進するとともに、包括的な連携・協力の体制を構築することにお互いに合意したことから本学と高山市が本協定の締結に至ったものです。
▼「観光まちづくり」とは
「地域に対する深いまなざしに基づき地域社会の現状と課題を理解し、地域資源の保全活用と地域を動かす多彩な人々の形成によって、地域を主体とした観光や交流を促すとともに、活力あふれる地域を実現すること」と規定しています。
▼國學院大學・針本正行学長コメント
今月開設した観光まちづくり学部では、日本全国の地域と連携を深め、地域に軸足を置き、魅力ある地域づくり・魅力ある観光まちづくりのエキスパートを育ててまいります。そのさきがけとなる最初の包括的連携協定を、歴史と伝統のある高山市と締結できたということは、本学にとりましても大変意義あることでございます。
今後は、この連携協定をもとに、本学が高山市の課題解決に少しでも寄与できれば幸いです。また、観光まちづくり学部の学生を中心に、高山市を訪れ、現場から学ばせていただくこともあると思います。厳しくも温かく見守っていただければと存じます。
▼高山市・國島芳明市長コメント
國學院大学では、新たに観光まちづくり学部を創設され、そのスタートとして高山市で新たなまちづくりのあり方について検討研究、そしてご指導いただけるという機会を得られましたことは大変光栄で、感謝を申し上げる次第です。
これからの社会の中では観光とまちづくりは、関係人口を作っていく上でも、切っては切れないものだと思います。これまでの取り組みを踏まえて、「観光まちづくり」をきっかけとして、将来的には多様な分野で連携関係を構築していきたいと存じます。
▼今後の取り組み予定について
令和3年度より『持続可能な「観光まちづくり」に関する調査研究-岐阜県高山市(主に丹生川地域)を例にして』を本学と高山市の共同研究として実施しており、今年度以降も継続して進めて行きます。
▼國學院大學について
國學院大學は、明治15年に創設された皇典講究所を母体とし、大正9年にわが国で初めて認可された私立大学のひとつです。令和4年11月に創立140周年の節目を迎えます。文学部・神道文化学部・法学部・経済学部・人間開発学部・観光まちづくり学部の6学部13学科および大学院(文学研究科、法学研究科、経済学研究科)、さらに研究開発推進機構と教育開発推進機構を設置しています。
▼観光まちづくり学部について
令和4年4月に開設された観光まちづくり学部は、国内外の歴史、文化、自然を見つめ、観光を基軸に持続可能な地域の実現を考え、多様な側面から地域に貢献していくことができる人材の育成を目指しています。
- メインキャンパス:たまプラーザキャンパス(横浜市青葉区)
- 入学定員:300名
- 学部長:西村幸夫教授(専門:都市保全計画、景観計画、歴史まちづくり、歴史的環境保全)