福島市土湯温泉の「風望天流・山水荘」(渡邉和裕社長)は5日、隣接地に宿泊施設「ONSEN・HOSTEL・by・SANSUISO『YUMORI』」をプレオープンした。東日本大震災で廃業した旅館を買収し、今年4月から全面的にリニューアルを進めてきた。
コンセプトは「古き良き温泉文化の伝統を守りながら、国や人・文化の垣根を超えた新しい温泉滞在の“カタチ”と“温泉コミュニケーション”の場の提供」。
建物は7階建て。玄関横ラウンジの和モダンを基調としたコミュニケーションスペースには、IHクッキングヒーターを備えたキッチンを装備。利用者が食材を持ち込んでの調理が可能だ。客室は和室と和洋室を基本にファミリールームとドミトリールーム(相部屋)の男女共用と女性専用の全30室。長期滞在者を視野にランドリーコーナーも設置。豊富な源泉をもとに、大浴場のほか、バリアフリー対応の貸し切り風呂やシャワールームを設けた。
渡邉利生常務は「地元客や若者のファンづくり、インバウンドの誘客強化を図る」と抱負を述べている。
宿泊は1人から可能。和室5千円、ドミトリールーム3500円からで、食事は提供しない。日帰り入浴は大人700円。グランドオープンは11月中旬を予定している。
ラウンジ