総務省の今年度の地域づくり総務大臣表彰受賞者(団体)が決まり、13日、東京都内で表彰式が行われた。今年度は全国の26団体(うち自治体7団体)、個人3人が受賞し、大賞には島根県海士町が選ばれた。
海士町は「島の未来は自ら築く」の信念で、財政の見直しや産業振興、雇用創出などに取り組んでおり、「小さな自治体のこうした姿勢こそが表彰の趣旨に合致する」と同省。元気発信基地というホームページのユニークさ、大学との連携を始めとする都市と地方の共生も「今後の過疎対策を考える上で注目される」と評価した。
団体表彰では、大分県の別府SGGクラブ(別府外国人観光客案内所)や富山県の八尾町商工会女性部などが受賞。
別府SGGクラブはボランティアで観光案内事業を展開。同案内所を2カ所設置し外客の観光を手助けするとともに、留学生と市民の交流のための「国際交流サロン」を併設、外国人のための日本語レッスンなどを行っている。
「おわら風の盆」で多くの観光客を集める八尾町。しかし、その期間以外は観光客が極端に少なくなるのが悩みだった。商工会女性部では通年での観光客を増やすため、女性たちが町を歩いて地域資源を見直し、野の花展や坂のまちアートなど、女性の目で地域づくりを行っている点が評価された。