鹿沼相互信用金庫(栃木県、橋本公之理事長)は6月14日、「M&Aセミナー」を初めて開催した。栃木県事業承継・引継ぎ支援センターや経営コンサルティングのサクシード(栃木県)から講師を招き、講演を行った。本店会場には、M&A(合併・買収)に関心のある取引先の31人が集い、熱心に聴講した。
講演は2部制で第1部は栃木県事業承継・引継ぎ支援センターの山崎浩之エリアコーディネーターが「互いの強みを活かしてシナジー発揮」というテーマで観光土産物品卸・永井園の永井孝資代表取締役に「M&Aの目的や効果」などを質問して答えていく形で進行した。同社は、コロナ禍で観光業が打撃を受ける中、営業所の拡大展開を図って事態を乗り切ることを決意。同時に顧客の嗜好に合わせた商品と仕入れ商品の価格引き下げが課題となり、社内に焼き菓子の製造部門を持つことが最適解と、M&Aに踏み切ったことなどが述べられた。最終的に譲渡側の全従業員の雇用の継続などを受けて成立したことが解説された。【記事提供:ニッキン】
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