「さかい利晶の杜」(堺市文化観光拠点)が3月20日に同市内にオープンする。堺にゆかりの深い文化人である茶人の千利休、作家、歌人の与謝野晶子をテーマにした文化施設などを備えた「堺市立歴史文化にぎわいプラザ」、民間事業者による飲食施設で構成。堺観光の玄関口となる施設として利用してもらう。大型バスが駐車可能なスペースも整備した。
敷地は樹木で囲まれ、かつての環濠都市をイメージした「緑の環濠」として整備。「都市の中に設けた山里の住まい」を意味する「市中の山居」をテーマに植栽も行う。
堺市立歴史文化にぎわいプラザは、「千利休茶の湯館」「茶の湯体験施設」「与謝野晶子記念館」「観光案内展示室」がある。
千利休茶の湯館は、本格的な茶室や茶庭を整備し、千利休が造った茶室のうち唯一現存する国宝「待庵」の創建当初の姿を復元する。
与謝野晶子記念館は、与謝野晶子の「生誕の地・堺」から作品、生き方、メッセージなどを発信。生家「駿河屋」の店構えと帳場を再現。着物や鏡台など愛用の品々も展示する。
飲食施設では、「湯葉と豆腐の店 梅の花」と「スターバックスコーヒー」がオープン。梅の花は、「利休懐石」など限定メニューを提供。店内のショップで堺の和菓子や線香、和晒などの土産物を販売する。スターバックスコーヒーは、縁側席を備えた和の雰囲気を感じられる店舗となる。
「さかい利晶の杜」の完成イメージ