日本政策金融公庫はこのほど、中小企業景況調査の9月分を公表した。同月の中小企業の売上DIは前月比7.9ポイント増のマイナス15.3だった。2018年12月から22カ月連続でマイナス圏が続くが、今年5月を底に上昇し、9月は今年2月以来、7カ月ぶりのマイナス10台となった。
売上DIは前月比で売り上げが増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値(季節調整値)。
6の最終需要分野別では、乗用車関連(二輪車を含む)が前月比24.2ポイント増の4.0と、唯一のプラス圏となった。ほかの5分野もマイナス圏ながら上昇した。食生活関連は9.5ポイント増のマイナス2.1と、マイナスが1桁台となった。
今後3カ月の売上見通しDI(過去3カ月との比較で、今月以降3カ月の売り上げが増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値、季節調整値)は前月比8.3ポイント増のマイナス19.5。21カ月連続のマイナス圏も、今年2月以来のマイナス10台となった。
最終需要分野別では、乗用車関連が18.5ポイント増の16.1と、唯一のプラス圏だった。ほかの5分野もマイナス圏ながら上昇した。
調査は9月中旬、三大都市圏の同公庫取引先900社に実施。このうち617社から有効回答を得た。