阪急交通社は3日、夏休み(7月15日~8月31日出発)の国内と海外の予約状況を発表した。国内旅行は夏祭り、花火、国内クルーズ、ハイキングが人気で、旅行先1位(予約人数)は近畿だった。
国内の出発日のピークは7月23日、8月3、5日とみている。お盆休みを避けた前半に集中しており、混雑のピークを避けて日にちを選択する傾向にあるという。
各地の夏祭りや花火大会は、昨年は一部で参加人数や規模の制限のもと開催されたが、新型コロナの感染症法上の位置付けが「5類」になったことで本格的に楽しむ環境が整いつつある。コロナ禍前の比較で、夏祭りは1.2倍、花火大火は1.7倍となっている。
また、「飛鳥Ⅱ」や「にっぽん丸」などの邦船による国内クルーズも夏祭りや花火開催の地を巡る内容となっており、コロナ禍前の1.4倍と好調。
コロナ後、自然への志向が高まる中、ハイキングツアーがコロナ禍前の1.8倍と大きく増加している。
人気旅行先1位の近畿は日帰りバスツアーがけん引。2位の北陸・甲信越は長岡の花火大会を観賞するツアーや高原リゾートで過ごすツアーなど、夏の季節感や自然をテーマとした旅が人気。以下、3位は東北、4位北海道、5位東京だった。
海外の出発日ピークは8月16日、7月27日、8月23日。人気旅行先1位は台湾で、次いでヨーロッパ、韓国、シンガポール、タイと続く。