観光庁は12月17日、東京都台東区の東京国立博物館で、外国人らによる「ひとり歩き点検隊」を実施した。外国人観光客が1人歩きできる環境が整っているかを点検するのが目的で、観光庁で行政体験研修中の留学生を含む8人が参加。展示物や館内施設について、多言語化の表記を求める要望などが出た。
点検隊は各地の空港や駅周辺などで実施してきたが、1月20日からの集中キャンペーン「YOKOSO JAPAN WEEKS」で、日本の文化、芸術を外国人にアピールすることから、博物館を対象に初開催。文化庁が全面的に協力した。
点検隊のメンバーは、韓国観光公社東京支社の李太永次長、観光庁の行政体験研修生など5カ国・地域の8人。チケットの購入方法や館内案内、展示物の表示などを点検した。
点検後の意見交換では、総合パンフレットが6言語で作成されていることなどは評価されたが、「個々の展示物も英語だけでなく、中国語、韓国語などで表示できないか」といった要望があった。自動券売機やコインロッカーの使用方法の説明も英語以外の表示を期待する声があった。
東京国立博物館で「ひとり歩き探検隊」を開催