観光庁は7月30日、訪日外国人消費動向調査の今年4〜6月期の結果を発表した。訪日外国人1人当たりの旅行中支出額は11万3693円となり、前年同期比で2.3%増、東日本大震災以前の前々年同期との比較で9.3%増だった。1人当たりの支出額の増加と、旅行者数の震災による落ち込みからの回復に伴い、旅行消費額の総額は前年同期比101.3%増、前々年同期比6.8%増の約2430億円と推計された。
旅行中支出額には、日本滞在中の宿泊費や飲食費、交通費、娯楽費、買い物代などが含まれる。パッケージツアーに組み込まれている日本での宿泊費や日本の航空会社などに支払われる国際旅客運賃は含まれない。
市場別の1人当たり旅行中支出額は、中国の17万6360円が最も高額だった。続いてカナダの16万1182円、豪州の15万663円。訪日旅行者数の多い市場では、韓国が5万8791円、台湾が8万3774円、香港が10万6186円、米国が12万9867円だった。
旅行中支出額に訪日外客数を乗じた旅行消費額の総額を市場別にみると、中国が692億3千万円、台湾が323億1千万円、韓国が271億7千万円、米国が264億6千万円、香港が128億4千万円だった。
消費額と同時に調査した訪日旅行の満足度は「大変満足」が43.8%、「満足」が47.5%を占めた。日本への再訪意向では、「必ず来たい」が60.1%、「来たい」が33.6%に上った。