国内外のオンライントラベル関係者が集まる国際会議「WiT(ウェブ・イン・トラベル)ジャパン&ノースアジア」が13、14日の2日間、ウェスティンホテル東京(東京都目黒区)で開かれ、多数の講演、セッションが展開された。“トラベルテック”のキーパーソンが多数登壇し、自社の業況や旅行動向の分析、旅行ニーズの変化や今後の旅行トレンドの展望などについて意見を交わした。
14日に開かれた外資OTAのセッション「世界のオンライントラベルの動向」には、ブッキングドットコム・北アジア地区統括リージョナルディレクターの竹村章美氏、アゴダ・北アジア地区統括アソシエイト・バイスプレジデントの大尾嘉宏人氏、トリップドットコムグループ・アジア太平洋地域国際市場アシスタントバイスプレジデントのルー・イー氏らが登壇した。
直近の航空予約の伸びについて、ブッキングドットコムは「全ての旅行予約を一つのプラットフォーム上でシームレスに実現する『コネクテッドトリップ』を推進しており、直近の航空券検索は58%増で、航空券予約は33%増。ユーザーの5割はフライトを先に予約してから宿泊を予約する。また4割のユーザーが航空券と宿泊を同時に予約している」と紹介。
アゴダは「2019年に航空券予約を始めた。出発地で伸びているのは、シンガポール、インドネシア。宿泊は韓国、台湾が多いが、日本では鹿児島、熊本、宮崎といった九州の地方都市が伸びている」と話した。
トリップドットコムは「今年第1四半期の航空券予約が日本は350%、韓国は300%伸びた。国内線、国際線全ての航空予約がそれだけ伸びた。シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピンも好調だ。トリップドットコムのアプリはユーザーフレンドリーを徹底している。さまざまな付加価値サービスやディスカウントをユーザーに提供することで、航空、宿泊、その他交通手段の予約をワンストップで実現している」とした。
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