大分県は8日、10月6日から11月25日まで開催する文化のお祭りイベント「第33回国民文化祭・おおいた2018」「第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会」の発表会を東京・銀座の大分県東京事務所で開催した。イベントは約160の文化事業を実施。「おおいた大茶会」をテーマに老若男女、障害のある人ない人も、誰もが参加し楽しむ大会を目指す。
発表会では、大分県の広瀬勝禎知事が「新たな出会い、新たな発見の中で新しい文化を作り出したい。誰でも参加できるお祭りをぜひ楽しんでほしい」とあいさつ。
イベントは、(1)街にあふれ、道にあふれる、県民総参加のお祭り(2)新しい出会い、新たな発見―伝統文化と現代アート、異分野コラボ(3)地域を作り、人を育てる―の三つを基本方針として開催する。大分県を五つのゾーンに分け、伝統芸能、祭、食などの文化的資源を紹介する。
10月6日に開催する開会式では、2015年に「九年前の祈り」で第152回芥川龍之介賞を受賞した小野正嗣さんが脚本を手掛け、総勢300人が小さな村の祭りを表現するオープニングステージ「ヨロコビ・ムカエル?」などを行う。小野氏は「どの土地もユニークで、互いに違う異質な場所。歴史的に小藩分立の都市で細かく分かれて多様を持っている。個々の土地が持つ『らしさ』を感じてほしい」と大会への期待を寄せた。
このほか、彫刻家であるアニッシュ・カプーア氏の国内最大規模の別府市での個展、古今東西の喫茶をテーマに飲むこと、食べること、学ぶことを体験・体感できる「きつき大茶会」、建築家などスペシャリストから構成される集団チームラボによる宇佐神宮を舞台にしたデジタルアートの展開などを実施する。
国民文化祭は、さまざまな文化活動を全国規模で発表、競演、交流提供するイベントで1986年から毎年各都道府県で開催。全国障害者芸術・文化祭は、2001年から開催する。大分で国民文化祭が開催されるのは20年ぶり2回目。障害者芸術・文化祭の開催は初めて。
ロゴマークは、野点傘の下に文字を集め、大茶会にさまざまな文化や人が集まり、新しい出会いと発見を通して成長することを表現している。