日本観光振興協会関東支部は7月22~24日、さいたま市のJR大宮駅で「夏の旅観光展」を開催した。新型コロナウイルスの感染拡大の中、どれだけの人が来場してくれるのか心配されたが、ご当地キャラの奮闘もあってか、にぎわった。
参加したのは、青森県、宮城県観光連盟・仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会、山形県奥の細道観光資源保存協会、福島県観光物産交流協会、群馬県観光物産国際協会、埼玉県物産観光協会、千葉県観光物産協会、新潟県観光協会、やまなし観光推進機構、JR東日本など。
観光展では、駅利用者らにパンフレットを配ったり、ブースを訪れた人に県の特産物などをプレゼントした。22日午後には新潟県弥彦村のマスコットキャラ「ミコぴょん」も登場、記念撮影する来場者も=写真。
青森県東京事務所流通観光課の新山尚人課長は3年ぶりに開催される青森ねぶた祭(8月2~7日)・弘前ねぷたまつり(8月1~7日)は「地元にとってもうれしい出来事」と期待する。
青森ねぶたは密になるのを避けるため、(1)ねぶたの運行を従来の一斉スタートから順次スタートに変更(2)自由に参加できる「ハネト」と呼ばれる踊り手は事前登録制―などとし、感染拡大に気を配る。「例年、1日当たり約2千人がはねるが、今年はトータル2250人と数を絞っている」と新山課長。やや残念な表情だが、開催されることを素直に喜ぶ。
「今年は県内のほとんどの海水浴場がオープンする」というのは千葉県観光物産協会の池田一浩事務局長。18市町村・55カ所の海水浴場が7月中旬に海開きし、8月いっぱい開設される。100万人ほどの利用が見込まれている。
2020年は全ての市町村でクローズ、21年も4市町村・11カ所の開設にすぎなかった。フル稼働に近い今夏、「(海水浴を通して)夏の千葉の魅力を満喫してほしい」と池田事務局長。
大宮に買い物に来たという市在住の女性は「コロナの感染が拡大しているのは不安だが、手洗いやマスクをきちんとすれば怖がらなくてもいいのでは。パンフレットを参考にして旅先を決めたい」と笑顔で話していた。