JR東日本と、長野県を拠点とするグループ会社のステーションビルMIDORI(長野市)はこのほど、さいたま市のJR大宮駅に地方創生ショップ「信濃の風」をオープンした=写真はイメージ。
信濃の風は、鉄道のネットワークを活用し、長野県の新鮮な農産物を産地直送で販売する常設店舗で、大宮駅東口2階に設けられた。営業時間は11~19時。こうした店舗は大宮駅では初めてという。
長野の旬の果物や野菜を毎日北陸新幹線「あさま」で運び、販売する。愛称は「あさま号でお届け、信濃の風」。JR東は「新幹線にのせて毎日長野から運ぶことで、これまで現地でしか手に入れられなかった地元ならではの味、鮮度のいい農産物と出会える場として、首都圏客に長野の魅力を発信する」という。
今後については、県の自治体や事業者と連携し、農産物の販売だけでなく、農業や移住の体験型ツアーを申し込めるようにする。「県への観光流動の創造、移住の促進など交流人口、関係人口の拡大に貢献する」と意気込む。
JR東によると、列車を活用した地域産品などの輸送サービスは2020年度に90件ほど実施。例えば、新函館北斗駅から東京駅には毎日駅弁が運ばれている。