大阪中之島美術館(大阪市)は、関西・大阪21世紀協会との共催事業として、8月から関西ゆかりの若手アーティストを紹介する企画「Osaka Directory」(おおさか・ディレクトリ)を開催する。
将来の活躍が期待される関西ゆかりの若手アーティスト発掘と、活躍の場の創造を目的とする個展形式の展覧会となる。継続的に実施し、関西のアートシーンを盛り上げる。同美術館の2階多目的スペースで開催され、料金は無料。
ディレクトリはIT用語で、ファイルデータを整理し分類するためのフォルダ等の意味。企画の名称はアーティストのファイルデータをディレクトリに格納するという意味を込めているという。
6月15日には記者発表会を開催。同美術館の菅谷富夫館長は「大阪の魅力アップにつながる企画。大阪の人は美術が好き。この取り組みをきっかけにもっと若い作家に大阪に住んでもらいたい」とあいさつした。
関西・大阪21世紀協会の﨑元利樹理事長は「これまで大阪は豊かな文化を育んできたが、今のアートの状況は十分ではない。若手作家の活躍の場を作り、今の大阪のアートの状況を変えたい」と意欲を示した。
記者会見には3人の若手アーティストも出席。8月6日~9月11日は赤鹿摩耶氏、11月23日~12月25日は貴志真生也氏、来年1月20日~2月26日は遠藤薫氏の個展を開催する。
同美術館は今年2月に開館。「大阪と世界の近代・現代美術」をテーマとするコレクションを核に、アートの新たな価値を提示する展覧会や多彩なイベントを開催する。月曜日休館(祝日の場合は翌平日)。
記者会見に臨んだ(右から)﨑元、遠藤、貴志、赤鹿、菅谷の各氏