大阪観光大学(大阪府熊取町、山田良治学長)はこのほど、「『関空』を軸とする地域振興・観光振興研究懇談会」を発足、17日に大阪観光大キャンパスで第1回研究懇談会を開催した。来年の関空(関西国際空港)開港30周年を視野に、関空を軸とした観光振興策などの提言を目指して産官学で意見交換を行う。地元自治体の首長やDMO関係者、航空関係者ら約30人が出席し、関西観光の最新事情や関空の現況について情報共有と意見交換を行った。
研究懇談会には、泉佐野市の千代松大耕市長、熊取町の藤原敏司町長をはじめとする地元自治体関係者のほか、一般社団法人の関西観光本部、KIX泉州ツーリズムビューローなどのDMO関係者、関西エアポートなどの関空関連企業、航空会社関係者らが参加。
野村昌彦・関西観光本部事務局次長が関西観光の現況やインバウンド市場の獲得のための同本部の戦略などについて講演。大阪・京都への二極集中や首都圏に比較しての消費額の低さ、インバウンド客の東アジア偏重などの課題について説明した上で、ゲートウエー空港である関空の可能性や、関空起点の周遊観光の重要性などを語った。
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