大阪観光局は11月26日、日本各地の自治体と協同して取り組んでいる事業「日本の観光ショーケース」について、アイドルグループ「SUPER EIGHT」の村上信五さんを編集長に決めた。若い世代への発信力を持つだけでなく、地方創生への意欲が高く、地方を盛り上げるためのアイデアが豊富な村上さんと連携して、新しい形の日本の観光を発信する。
大阪観光局が全国の自治体と取り組む日本の観光ショーケース事業は、「温泉」などのテーマで地域をつなぎ、各地の魅力をゲートウエー都市・大阪から発信していくプロジェクト。「みんなで創る」を合言葉に、来年開催の大阪・関西万博のブースでの情報発信だけでなく、一般観光客によるSNSなどを活用した「推し活」をイメージした情報発信や観光振興に取り組むもの。
村上さんには編集長として、NFT(非代替性トークン)などのデジタル機能を活用して、新たな観光コンテンツづくりなどに取り組んでもらう。
最初の取り組みとしては、村上さん考案のNFTアプリ「GIVE&MAKE」を活用した日本各地でのデジタルスタンプラリーを行う。第1弾として静岡県熱海市で12月1日まで開催したアートフェスティバルで、4作品を巡るスタンプラリーを行った。
同日、東京都千代田区の都道府県会館で開いた記者会見には、溝畑宏大阪観光局理事長のほか、村上信五さん、日本の観光ショーケースの温泉協議会の代表として野志克志松山市長、健康・美・長寿協議会の代表として京都府京丹後市の中山泰市長が出席。村上さんによる特別企画や各協議会の取り組みについて説明を行った。