山形県天童市の「天童桜まつり・人間将棋」が4月22、23日、千本の桜が満開の舞鶴山山頂で開かれた=写真。甲冑姿の武者に扮した地元の高校生が駒となり、対局に合わせて盤上を行きかった。時代絵巻さながらの光景が観戦者を魅了した。
23日には、将棋が題材となっている映画「3月のライオン」で主演を努める神木隆之介さんと大友啓史監督のトークショーが開かれた。映画で最後の対局シーンとなった立石寺での裏話などを披露した。
恒例のプロ棋士による特別対局の観戦には多くの観光客が訪れた。
人間将棋は地元の伝統産業である将棋の駒を観光振興に生かそうと1956年に始まり、今年で62回目を迎えた。天童の将棋駒製造は江戸時代の末期、天童織田藩の財政救済策として始まった。