奈良市によると、2018年に市を訪れた観光客は1702万5千人となり、前年と比べ4.4%増加した。しかし、宿泊客は173万8千人にとどまり、同3.8%の減少となった。
市は「猛暑や地震、台風など自然災害の影響で日本人の宿泊旅行が全国的に低調だったことや、9月の台風21号で関西国際空港が閉鎖され、訪日客が一時的に減少したことが考えられる」としている。
外国人観光客は同33.2%増の265万1千人と大幅に増加した。宿泊客は同13.3%増の32万4千人、日帰り客が同36.6%増の232万7千人といずれも2桁増となっている。
修学旅行生は同1.5%増の83万7千人。「生徒数が減る中、東海地方の小学校、首都圏の中学校を中心に80万人以上を維持している」と一定の評価をしている。
また、18年は東京都区内公立中376校のうち、139校が市内の旅館・ホテルに泊まったという。