奈良県と大阪観光局、万博に合わせ「楽遊パス」販売 販売目標は1万4400枚


 奈良県と大阪観光局は14日、鉄道やレンタカーなどを利用して大阪と奈良を周遊する「大阪・奈良楽遊パス」を先行販売した。4月に開幕する大阪・関西万博の来場者をパスを利用して周遊してもらうのが狙いで、年間販売目標は1万4400枚ほどを見込んでいる。

 これに先立つ8日、奈良市内で、奈良県の山下真知事、大阪観光局の溝畑宏理事長が記者会見した。NMB48の出口結菜さん、塩月希依音さんも出席。

 パスは昨年5月に締結した同局と県の連携協定に基づく事業で、都市型観光地の大阪と、歴史文化が豊富な奈良を結ぶデジタル周遊パス。大阪市内―奈良公園周辺の施設を鉄道で巡る「北部」方面と、関西国際空港―大阪・奈良中南部をレンタカーで巡る「南部」方面の2種類がある。

 先行販売するのは北部の場合、施設のみの2日券で、価格は4800円。施設と鉄道を組み合わせたパスは準備でき次第販売する。3月以降となる見込み。施設は通天閣や梅田スカイビル空中庭園展望台、奈良国立博物館、西大寺など17施設。

 一方、外国人旅行者を想定した南部は、19施設のみの2日券、価格は3500円と設定。施設とレンタカーを組み合わせたパスは3月以降の販売となる。

 パスはLINKTIVITYのシステムを利用し、デジタル券として販売。販売サイトからチケットを購入↓QRコードをメールで受け取る↓好きな場所にQRコードで入場する―という流れ。14日現在、中国のトリップ・ドットコム、韓国のマイリアルトリップ、タイのジャパンオールパスなどを通じて販売する。

 山下知事は「パスを利用することで大阪と奈良の魅力を簡便に味わうことができる。2日券にすることで、奈良での宿泊も増える可能性がある」と期待した。

 溝畑理事長は「大都市型観光という大阪と、歴史・文化、伝統ある奈良が組むことで、日本の奥深さ、多様性などを感じることができる。非常にユニークで、オンリーワンと呼べる連携ができる」と述べた。


楽遊パスの効果に期待大(右からせんとくん、山下知事、溝畑理事長、塩月さん、出口さん)

 
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