草津観光公社(社長=中澤敬草津町長)が発売するオードパルファムとあぶらとり紙が好評だ。「草津独自のものを」(湯の華会=山本洋子会長・ホテル高松女将)という思いから、観光公社と資生堂、草津温泉の女将で作る湯の華会が昨年から研究を開始。関係者らが意見を出し合い今年6月、発売した。
旅館組合140軒のうち湯の華会の会員施設など約50軒で販売しており「『お饅頭に代わるおしゃれなお土産』『皆で楽しめる香り』との声を得ている」(山本会長)。オードパルファムは3千本、あぶらとり紙は1万個製造した。
香りは草津町の花「石楠花」。町で採取した石楠花の香り成分を配合した限定品。パルファムは30ミリリットルで石楠花の葉をイメージした緑色の容器。あぶらとり紙は台紙に香りをしみこませ、ほのかにただようよう工夫した。
民間との共同開発は3年ほど前から。源泉の香りや温泉の効果を損なわないシャンプー、リンス、ボディーソープを旅館組合と資生堂などで開発。「宿泊客にも好評」(山本会長)だが、草津温泉の泉質に合わせているため非売品。今回発売した2点は宿泊施設のほか道の駅など公共施設でも購入できる。「旅の思い出としてぜひ愛用してほしい」(草津観光公社)。