女将塾、山口・湯田温泉「翠山荘」売却に連合体「長州POWERS」として参加 優先交渉権を獲得


 温泉旅館の運営・コンサルティングを行う女将塾(東京都豊島区、三宅大功代表)は2024年5月13日、山口県が主催する公募型プロポーザル方式による山口市湯田温泉の県有建物「翠山荘」の売却において、連合体「長州POWERS」に運営者として参加し、優先交渉権を獲得したと発表した。

湯田温泉とは

 山口県山口市にある西暦1200年頃に生まれた歴史の長い温泉地で、クレンジング効果のある美肌の湯で親しまれてきました。山口市がニューヨーク・タイムズの「2024年に行くべき52か所」に全世界の中で3番目に選出されたことなどから、今最も注目を集める温泉地の一つです。

 湯田温泉は、現在「第二次山口市総合計画」等において、市民と観光客の双方に魅力を感じてもらえる観光地域づくりが推進されています。その中で、温泉街の中心部にありながら閉館されていた旧翠山荘跡地を、宿泊施設として民間事業者の企画力、資金力、ノウハウで再開発し、まちづくりに資する提案を募集するプロポーザルが開催されました。

コンセプトは面的地域活性を促す「賑わい波及型温泉旅館」

 本計画では、「賑わい波及型温泉旅館」をテーマに、旅館から地域全体へ、経済的・文化的な賑わいが波及していくような新施設を建築する提案を行いました。
 山口市では現在、温泉街の回遊性を高めるとともに、歩行者の安全を確保し、歩きながら楽しめるまちづくりの政策を行っています。また、湯田温泉パーク「こんこんパーク」の整備を進めています。旧翠山荘は「こんこんパーク」と近接しており、今回提案した新施設では、こんこんパークとの間で徒歩での往来が促され、その経路に小さな店舗が増えてゆくきっかけと成り得ると考えます。

 さらに新施設の1階は、宿泊者以外も利用することができる飲食スペースとする計画です。テラスで食事をしたり、テイクアウトでも飲食物を提供するなどして、街歩きの賑わいを促します。新施設では、道との関係を細やかにデザインすることで、当該エリアをウォーカブル(walkable)にする最大のインパクトを生み出します。

湯田温泉の歴史と文化を引き継ぐ、新しくて懐かしい建物

 旧翠山荘の位置する錦川通りは、古くから続く湯田の温泉街の中心地のひとつで、かつては切妻や入母屋屋根の低層建築が軒を連ねていました。今回の新築計画で実現するのは、歴史的な景観を引き継ぐ、勾配屋根の低層建築です。街で最も新しいこの施設が、湯田の歴史と文化を再生し、懐かしい風景を作り出します。

 

今後の予定とお問い合わせ先

 女将塾は、現在湯田温泉エリアにて「お宿Onn湯田温泉」を運営しているため、当該エリアで2軒目の新施設となる予定です。
 今後は2027年夏頃の開業へ向け、計画をしていきます。

【女将塾の概要】

代表者:三宅 大功

事業内容:旅館・ホテル・料亭等の運営受託、コンサルティング

運営施設数:18

所在地:東京都豊島区南池袋3-18-36 4F

WEB:https://okamijuku.com/

 
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