
姫路観光コンシェルジュ
公益社団法人姫路観光コンベンションビューローは2025年3月28日、4月1日から「姫路観光コンシェルジュ」を開始すると発表した。これは姫路初の有償ガイドプラットフォームであり、観光客に対して世界遺産・姫路城だけでなく、姫路の多様な魅力を提案するガイドを行う取り組みだ。
高付加価値な旅を提案、インバウンド需要にも対応
姫路観光コンシェルジュは、「世界遺産の街・姫路市での旅を、心に残る思い出にしたい」をモットーに、ホスピタリティマインドやコミュニケーションスキル、姫路観光の専門知識を学んだガイドたちが活動する。この取り組みは、観光客の滞在時間延長や観光消費額の増加、さらにはオーバーツーリズムの改善を目指している。
ガイドツアーは4月13日から開始され、当初は姫路城を主軸とした英語ガイドツアーを先行実施する。料金は1人8,500円(オープニング価格、税込)で、2.5時間のツアーを2名以上6名以内で催行する。今後は好古園や書写山などを網羅した街歩きツアーやユニバーサルツアーの実施も予定されている。
特筆すべきは、個人観光客向けガイドツアーの事前予約販売が姫路で初めて導入される点。観光客は専用サイトから申し込みを行い、事前に関心事項やサポート内容を伝えることで、適切なコンシェルジュとマッチングされる仕組みとなっている。
姫路観光コンベンションビューローの齋木俊治郎理事長代表は、「本事業を通じて、今後増加するインバウンド観光客をはじめ、何世代にも支持される世界に誇れる持続可能な観光地を作ってまいります」とコメントしている。
この取り組みは、単なるガイドサービスの提供にとどまらず、姫路の観光産業全体の底上げを図る狙いがある。ガイドの育成を通じて、街づくりに興味を持つ若い世代や幅広い層の人材参加を促し、地域全体で観光客をもてなす体制を構築することを目指している。
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