大阪観光大学が現在開講中のリカレント講座「観光DX人材育成講座」が好調だ。一部講座をオンラインで受講できる通信講座の受講生を募集したところ1週間で定員180人に到達。受講枠を430人に拡大した後も、11月8日時点で受講申し込み者が300人を超えるなど依然、申し込み者が絶えない。
同講座は、文部科学省が実施するリカレント教育推進事業の受託事業。フィールドワーク、オンライン講座や対面での集中講座などによる正規プログラム(定員30人)の他に、企業や他大学にコンテンツを提供した特別セミナー、正規プログラムの一部をオンデマンドで受講できる通信教育講座コースがある。
このうち通信教育講座は、(1)オンデマンド観光DX講座(計9時間)(2)オンデマンド観光講座(計7時間)(3)ローカルツーリズムプロデューサー講座(計14時間)―の計30時間。正規プログラムの講師陣らによる、観光DXの最新事例や観光プロモーションなどに関する講義を受けられる。
事務局によると、オンライン申込者の年齢内訳は40、50代がそれぞれ27%で最も多く、次いで多いのが30代で21%。受講理由の1位は「観光の知識をアップデートしたい」で、以下「観光のスキルを身につけたい」「興味がある講座がある」が続いた。現業者が最新の観光の知識や観光DX事情を学ぼうと申し込んでいる状況が見て取れる。
プログラム責任者の小野田金司教授は「日本の観光業界はDXが遅れているが、新型コロナを契機に一気にDX化を進めてニューノーマルな観光人材を輩出したい。政府もリスキリングに力を入れると明言しており、学び直しへの関心、社会のニーズは確実に高まってきている。日程や居住地の関係で正規プログラムの受講が難しくても、聴講生コースや通信講座ならば都合もつけやすい。リスキリングの第一歩として観光関係者にたくさん受講してほしい」と力を込める。
講座事務局では引き続き対面講座コースと通信講座コースの受講生を募っている。講座詳細・申し込みは対面講座コースがhttps://tourism-lab.jp/cooperation/2022/attendance.php、通信講座コースがhttps://tourism-lab.jp/cooperation/2022/ondemand.php。