日本ホテル教育センター(東京都中野区、石塚勉理事長)は2月19日、第8回学生観光論文コンテストの表彰式を国際ホテル・レストラン・ショー(東京ビッグサイト)の会場内で開いた。
最優秀賞の観光庁長官賞には、相模女子大学学芸学部英語文化コミュニケーション学科小泉ゼミ4年の北村里奈さん、小此木玲奈さんの「日本における多文化共生の食文化への対応~食のコミュニケーションツールでホッと(HOT)快適な日本に~」が選ばれた。観光庁観光産業課観光人材政策室の谷川陽子主査から表彰状とクリスタルトロフィーが授与された。
優秀賞の日本ナショナルトラスト賞には、横浜国立大学経営学部大沼ゼミ3年の山崎正弘さん、加藤春乃さん、加藤綾華さんの「伝統工芸品から考える魅力的な地域づくりのあり方~お稽古産業の活性化を通して~」。コンテストを共催する日本ナショナルトラストの小山正宣理事長が表彰状などを手渡した。
優秀賞の全日本シティホテル連盟会長賞には、琉球大学観光産業科学部観光科学科観光政策研究ゼミ4年の屋比久可南子さん、栫祐太朗さん、名嘉章吾さん、徳田真奈美さんの「地方も都市も見る観る向上プロジェクト~留学生モニターツアーを活用した地域振興策の提案~」。コンテストに協賛する全日本シティホテル連盟の清水嗣能会長が表彰状などを授与。
賞金として最優秀賞に50万円、優秀賞にはそれぞれ25万円が贈られた。
最優秀賞の相模女子大の北村さんは「本大学と産学連携しているNEXCO中日本からハラール食について調査依頼を受けたことが論文作成につながった。食に宗教上の制限がある方やアレルギー、ヴィーガンの方などさまざまな方が日本で共存していることが分かった。4月からは社会人になるが、インバウンドの方が訪れやすい環境整備にいかに関わるかを考え、日本の観光立国化に貢献したい」と話した。
コンテストには41大学、2専門学校から合計94編の応募があり、最終審査に残った7編から最優秀賞1編、優秀賞2編が選出された。
受賞者と審査委員