安倍改造内閣発足、観光立国に強力布陣


 安倍改造内閣が8月27日発足した。冬柴鐵三国土交通相(71、観光立国、海洋政策担当)が留任し、泉信也経済産業副大臣(70)が国家公安委員長として初入閣を果たした。組閣に先立つ自民党役員人事では二階俊博国会対策委員長(68)が総務会長に起用された。幹事長代理には党観光産業振興議員連盟事務局長を務めた細田博之元官房長官(63)が就任。

 観光立国のかぎを握るとされる「観光庁」の創設が焦点となる中、観光政策に強い影響力を持つ二階氏が党の最高意思決定機関の議長に、また観光庁創設に意欲を示す冬柴氏が国交相と、ともに政権の要職に就いたことは、観光立国実現に向けた強力な布陣が敷かれたといえそうだ。

 冬柴氏は昨年9月の安倍政権発足時に初入閣。観光立国担当相として活発な動きを見せ、羽田〜上海・虹橋間の国際線チャーター便を実現するなど、国際観光交流面で大きな実績を上げた。近く本格化する日中国交正常化35周年を踏まえた、両国の観光交流の成功が当面の課題となる。

 一方、二階氏はわが国の観光を政治面から一貫してリードし、観光立国実現に大きな役割を果たしてきた。今回、党大会、両院議員総会に次ぐ最高意思決定機関である総務会の会長に就任した意味は大きい。「観光を取り巻く政治的課題の解消にもぜひ手腕を発揮してもらいたい」と業界関係者の期待も高い。

 泉氏は、今回、総務会長に起用された二階氏の右腕的な存在であり、二階派の事務総長を務める。細田氏は観議連事務局長を務めるなど観光政策にも明るい。

 観光立国の早期実現に向けどういった政策を打ち出していくのか、今後の各氏の活動が注目される。

 
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