兵庫県宝塚市は6月24日、阪急交通社と「災害時の旅行手配及びボランティア協力に関する協定」を締結した。同日、宝塚市役所で協定締結式を行った。
協定締結式には山﨑晴恵・宝塚市長と酒井淳・阪急交通社社長が出席、協定書に署名した。
阪急交通社が自治体と防災協定を締結するのは初めて。阪神間自治体間でも旅行会社との協定締結は初となる。
協定は災害時における応援職員の宿泊、食事などの手配と、新型コロナウイルス禍でニーズが高まる旅館・ホテルへの分散避難のための宿泊手配を支援するもの。また、不足が懸念される災害従事ボランティアとして、阪急交通社グループ従業員(3500人)に参加呼び掛けを行う。
災害時の宿泊施設のキャンセル問題を少しでも救済することと、阪急交通社の販売力とネットワーク網を生かした分散避難の普及や復旧・復興の加速への効果に期待しているという。
市は今後も、民間企業や団体と連携して防災対策に努めていく。
山﨑市長(右)と酒井社長=写真提供・宝塚市