近年は世界の名立たるホテルの進出ラッシュと言え、3月にザ・リッツカールトン東京が、9月にザ・ペニンシュラ東京が開業、来年度末にはシャングリ・ラホテル東京、2010年にはセントレジスホテル大阪もオープンを予定する。既存のホテルでは、これらのラグジュアリーホテルに対抗するためハード、ソフトの品質面を強化に努めており、その中にはもちろん、ハウスキーピング業務も含まれている。
フェアトンが、こうしたホテル業界に提案しているのが、清掃業務の品質向上とコスト削減が可能になる同社独自の「品質マネージメントシステム(Q・M・S)」。東京にあるラグジュアリーホテルの多くからハウスキーピングを受託運営しているという同社が、そのノウハウを基に構築したオペレーションシステムだ。
ホテルがQ・M・Sを導入するための選択肢はいくつかあるが、最も高いコスト削減効果を得られるのが「運営指導・コンサルタント方式」。アウトソーシングしている清掃業務を、フェアトンのバックアップを受けて自営化するプランだ。
「最低賃金の上昇の影響により、業務委託費用はさらに膨らむ可能性がある。今が清掃業務の自営化を検討する時機なのでは」とフェアトンでは導入を推奨する。
一方、運営指導・コンサルタント方式は、ホテル側が採用したパートやアルバイトに対し、フェアトンが清掃業務の専門知識・技術を指導するもの。人件費計算もカバーする。
このほかQ・M・Sの導入プランとして、フェアトンのフランチャイズ会社に業務を委託する方式、ケミカルシステムのプランニングと技術指導だけを行う方式がある。
この件についての問い合わせ先は、フェアトン(TEL03・6403・4431)。