大規模な改修を行っていた浄土ケ浜パークホテル(岩手県宮古市)は3月17日にリニューアルオープンする。宮古の海を臨む風呂を備えたビューバスルームを新設するなど全客室を改装するほか、客前で料理するオープンキッチンを備えたダイニングレストランなどを開設する。
現在の建物は建築後24年が経過。2012年に実施したロビーや宴会場などの改修に続くリニューアルで投資額は約10億円。1月26日〜3月16日を休館にして工事を進めていた。
客室74室すべてを改装。標準客室の和室のほかに、ビューバスルーム2室、和室ベッドルーム2室、洋室6室などが「和モダン」などをコンセプトに新しくなる。
ダイニングレストランは、オープンキッチンを新設し、三陸の海の幸などを使った料理を出来立てで提供。従来から好評だったビュッフェの魅力を高める。席数も最大150席となり、壁の一部を撤去して太平洋の眺望がさらに広がる。
エステ・マッサージルーム、バー、カラオケルームなども新設し、館内での滞在をよりくつろげるものにする。また、地域の文化や歴史などに触れられるライブラリーエリアも設置する。
館内には、シアター形式で最大500席が準備できるコンベンションホール、各種宴会場、結婚式場などがあり、地域内外の会合、宴会などにも多く利用されている。地域の人々に親しまれ、信頼されるホテルだ。
同ホテルの関敦彦副社長兼総支配人は「今のホテルで営業を始めて四半世紀、震災から5年の節目での改装。これからの四半世紀もお客さまをしっかりとおもてなしできるように『本物の観光ホテル』にふさわしい高品質なサービスを追求していきたい」と話している。
ダイニングレストラン「最東端」の改装後イメージ