日本三大船祭りの一つとされる「第71回塩竃(しおがま)みなと祭」が海の日の16日、宮城県塩釜市で開かれた。岸壁には観客など約3万人が詰めかけた。
祭りの見どころは「神輿海上渡御(みこしかいじょうとぎょ)」。塩竃神社と志波彦神社の神輿を載せた鳳凰丸と龍凰丸の2隻の「御座船」が、大漁旗と5色の吹き流しで飾った100隻を超す船団を従え、海上の安全と大漁を願って塩釜港から松島湾内を巡幸した。
海上渡御から戻った神輿を氏子らが塩釜甚句の唄に合わせて担ぎ、202段の神社の表坂を一気に駆け上がり還御するフィナーレは圧巻だ。
前日の15日には前夜祭として花火大会が行われ、色とりどりの花火が夜空と海面を彩った。
塩竈みなと祭は、地域の活力を生み出すイベントを表彰する「ふるさとイベント大賞」で「第1回内閣総理大臣賞」を2014年に受賞。歴史的、文化的に価値の高い文化遺産として水産庁の「未来に残したい漁業・漁村の歴史的文化遺産」にも認定されている。
祭りの見どころは「神輿海上渡御」