宮崎市青島で休業後放置されている「旧・青島橘ホテル」を、佐賀県嬉野温泉の和多屋別荘(小原健史社長)などが出資する特定目的会社が解体、跡地の再開発をすることがこのほど決まった。
旧・青島橘ホテルは青島海水浴場に面した地上8階建て、客室数約400室の宿泊施設。90年に閉鎖したが、現在まで野ざらし状態で放置され、同地区のイメージ低下を招いていた。
施設の解体後は、客室25室程度のコテージ風高級宿泊施設や物販、飲食施設を建設する予定。
和多屋別荘の小原社長は全国旅館生活衛生同業組合連合会(全旅連)の会長を昨年まで務め、現在は同会の特別顧問として全国の旅館再生事業に力を入れている。
小原社長は「現代観光の揺籃(ようらん)の地青島に巨大ホテルが18年間も放置され、幽霊屋敷化していたことの問題解決、すなわち解体すること自体に意義がある。ホテルの規模は地元ホテルとの共生連携を図るため25室程度とし、料金帯も高めに設定した」と述べている。