業務効率化と収益向上を同時に実現するデジタルサービス
2019年の設立以来、顧客体験設計とデジタル技術を活用した地域活性化を目的とした事業を展開するあめつちデザインの代表、霜竹弘一氏に今年の抱負などを聞いた。
――御社名の由来を。
霜竹 「天地(あめつち)」は人も含めた自然環境と全体の調和のもとにあるという思いを「デザイン」に託した。デザイン思考の意味を超えて『地球中心』『環境中心』の当社基本理念を表している。
霜竹氏
――独自の体験Eコマースサービス「cocodake(ココダケ)」の説明を。
霜竹 館内のインフォメーション機能を搭載し、客室等館内スペースを地域逸品の体験ショールームとして活用、五感を通して商品を体験し、購入したいと思った瞬間にその場でオンライン購入できるサービス。
多言語対応し、老舗高級旅館をはじめ全国の宿泊施設で導入されている。
使い方は簡単で、専用タブレットや宿泊客自身のスマートフォンで、商品に付帯するQRコードを読み取るだけで体験した商品と作り手の情報や思いを閲覧することが可能。宿泊客は、ECサイトで買い物を楽しむ感覚で活用でき、商品の決済と発送の仕組みまでは弊社で整えており、宿泊施設には業務の負担をかけることなく、導入できる。また、在庫を抱える必要もないため、ノーリスクで活用できる点も特徴。
宿泊客が約19時間過ごす客室は、家具や寝具など宿のこだわりが凝縮されていると同時に、購買意欲がかき立てられる特別な空間。新たな付帯収益の確保と地域振興に活用してもらえれば。
――本年の展開と宿泊市場へのメッセージを。
霜竹 今後も付帯収益をもたらす「体験Eコマース」の普及に取り組み、旅館・ホテルを拠点とした地域全体の活性化に貢献したいと考える。
cocodakeの実機イメージ
あめつちデザイン
【本社】東京都千代田区九段南1の5の6 りそな九段ビル5F KSフロア
【設立】2019年
【事業内容】顧客体験向上コンサルティングによるツーリズムデザイン事業、地方創生体験コマース事業
【資本金】9233万9000円
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▷あめつちデザイン株式会社(AME×TSUCHI design Inc .)