観光経済新聞社は4日、観光業界の識者を招いてのオンラインセミナー「観光経済新聞チャンネル」の第11回配信を行った。日本ホテルアプレイザル代表取締役の北村剛史氏が、「サクラクオリティによる品質管理の要諦と新たな取り組みSDGsのポイント」をテーマに講演した。
北村氏は、日本のSDGs対応に対する国際的評価は高評価である一方、宿泊施設におけるSDGsの取り組みについて、改善の余地があると指摘。主な課題として、シャワーやバスルームの節水、ビュッフェを中心とした食料廃棄量の軽減、空調、換気設備における温室効果ガスの削減などを挙げた。
また、北村氏が手掛ける宿泊施設の品質認証制度「サクラクオリティ」の取得基準制度をもとに、SDGsへの取り組み姿勢を紹介。「追加投資は全く必要ない。一番大切なのは施設ごとにSDGsについてのポリシー(方針)を作成し、PDCAサイクルを回しながら継続的に改善、対応していくこと」と伝えた。
講演する北村氏