観光庁はこのほど、宿泊旅行統計調査の2010年第2四半期(4〜6月)の結果を発表した。宿泊施設の客室稼働率は平均47.2%。延べ宿泊者数は9511万3千人泊でうち外国人が701万3千人泊だった。従来は従業員10人以上の施設が調査対象だったが、今回から9人以下の施設も対象に含めることにしたため、前年同期との比較は発表していない。
客室稼働率を都道府県別にみると、全国平均を上回ったのは、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、奈良県、広島県、福岡県、沖縄県の12都府県だった。
施設タイプ別では旅館29.2%、リゾートホテル43.2%、ビジネスホテル58.7%、シティホテル69.4%、会社・団体の宿泊所26.9%。ビジネスホテル、シティホテル、会社・団体の宿泊所の客室稼働率は奈良県が全国1位。旅館は神奈川県、リゾートホテルは千葉県が1位だった。
延べ宿泊者数は月別で4月が3003万7千人泊、5月が3485万4千人泊、6月が3022万2千人泊だった。都道府県別では東京都、北海道、大阪府、千葉県、静岡県が上位5位で全体の3割超に達する。
外国人延べ宿泊者数は、月別で4月が271万4千人泊、5月が223万9千人泊、6月が206万人泊。国籍別では中国が121万人泊(外国人全体に占める割合18.5%)、韓国が87万人泊(同13.3%)、台湾が85万人泊(同13.0%)、アメリカ75万人泊(同11.4%)、香港が45万人泊(同6.8%)だった。
新しい調査手法では、総務省の事業所母集団データベースを基に、観光庁で補正を加えたリストを作成。対象は旅館、ホテル、簡易宿所、会社・団体の宿泊所など。従業員10人以上の施設は全数、5〜9人の施設は3分の1を抽出、4人以下の施設は9分の1を抽出して調査している。