ドラマ「北の国から」のロケ地やラベンダー畑などで観光客に人気の北海道・富良野市。市中心部に多言語対応のツアーデスクや簡易宿泊施設などを備えた新しい観光拠点「コンシェルジュ フラノ」が1日にオープンした。
増加する外国人観光客などへの対応、中心街の活性化に向けたおもてなし、情報発信の場にしようと、ふらのまちづくり会社が空きビルとなっていた元商業施設を全面改修して開設した。地下1階地上4階建て、延べ4900平方メートル。
1階には多言語対応の職員が常駐するツアーデスクとレストラン、土産品店が入り、イベントスペースもある。ツアーデスクでは、富良野・美瑛エリアの観光案内をはじめ、体験プログラムなどを組み込んだ観光商品の販売にも力を入れる。レストランでは地元食材にこだわったメニューを提供。イベントスペースは、市民との交流の場としてさまざまな展示やイベントに活用する。
3階は、最大130人が宿泊できる簡易宿泊施設「トマール」で、2段ベッドが並ぶ相部屋と2~4人用の部屋があり、バックパッカーや家族連れなど幅広い客層を対象とする。宿泊者用のキッチンを使い、簡単な調理もできる。宿泊料は3500円から。
2階は市の観光担当課や観光協会、商工会議所などの事務所。4階にはFM放送局が入り、情報発信や観光客の呼び込みに連携して取り組む。
同社では、この施設を通じて「富良野観光のレベルアップにつなげたい。フラノマルシェなどとも連携して、訪れた皆さんが街なかを回遊してもらえるようにしていく」と話している。
北猛俊富良野市長(右から3人目)らが参加したテープカット