国内の将棋駒の約90%を生産する山形県天童市の商工会議所・賑わい創出プロジェクト委員会(伊藤彰委員長=天童荘会長)は、戦火にあるウクライナを支援するとともに、反戦と平和を訴えようと、「ウクライナ根付駒」をこのほど制作した=写真。
駒は縦3センチ、横2.6センチ、厚さ7ミリで、高級駒に使われる黄楊(つげ)材を使用。同国の惨状に心を動かされた職人2人が制作した。ウクライナの国旗に使われる青と黄色を基調に、同国の国花ヒマワリや「平和」の文字、「馬」の文字を反転させた縁起物の「左馬」を彫った。
駒は市内にある「道の駅天童温泉」に5月末まで展示し、同日まで受注販売も行う。価格は1個1100円で、うち200円を国連難民高等弁務官事務所に寄付する。