日本政策金融公庫はこのほど、全国小企業月次動向調査の3月分を公表した。同月の売上DI(前年同月比で増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値、季節調整値)はマイナス12.9で、前月比10.2ポイント低下した。サービス業、運輸業など非製造業6業種のうち5業種が低下した。4月はマイナス8.9と、3月から上昇の見通し。
製造業は前月比2.2ポイント増のマイナス14.2。非製造業は11.1ポイント減のマイナス13.0。非製造業のうち、卸売業(8.1ポイント上昇の5.8)のみが上昇し、プラス水準に回復した。
ほかの非製造業は低下した。このうちサービス業は15.0ポイント減のマイナス15.9。運輸業は31.2ポイント減のマイナス22.4、飲食店は14.0ポイント減のマイナス13.8と、それぞれ前月のプラス水準からマイナス水準に転落した。
4月は運輸業(23.1ポイント増の0.7)と飲食店(14.5ポイント増の0.7)がプラス水準に回復。サービス業(0.2ポイント減のマイナス16.1)はマイナス幅が拡大の見通し。
調査は4月1~8日、同公庫取引先の小企業(従業者20人未満。卸売業、小売業、飲食店は10人未満)1500企業に実施。このうち1315企業から有効回答を得た。