日本政策金融公庫はこのほど、全国小企業月次動向調査の4月分を公表した。同月の小企業の売上DI(前年同月比で増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値、季節調整値)はマイナス3.2で、前月比10.1ポイント上昇した。飲食店と運輸業のDIがプラス水準に転換した。ただ、5月は全業種計のDIが低下の見通し。
非製造業6業種を見ると、飲食店が同12.8ポイント増の0.2。運輸業が同23.5ポイント増の3.3。ともに前月のマイナス水準からプラス水準に転換した。
小売業(同14.2ポイント増のマイナス1.4)、サービス業(同0.5ポイント増のマイナス13.5)も上昇。卸売業(同5.9ポイント減のマイナス0.3)と建設業(同8.6ポイント減のマイナス5.3)は低下した。
5月の見通しDIは全業種計で今月比5.6ポイント減のマイナス8.8。非製造業6業種では飲食店、サービス業、建設業で上昇の見通し。
調査は同公庫取引先の小企業(従業者20人未満。卸売業、小売業、飲食店は10人未満)1500企業に実施。このうち1306企業から有効回答を得た。