小田急のロマンスカーミュージアムは9月1日、5アイテムを数量限定で販売する。
今回の対象車両であるSEは、新幹線の開発にも大きな影響を与えた車両としても有名で小田急電鉄の特急のイメージを一新させた特別な車両です。その貴重な車両で実際に使用されていた座席などの車内装備品を小田急エージェンシーが企画・監修し、数々の小田急ロマンスカー・VSE、MSE、GSEなど数々の車両のデザインを手がけた岡部憲明アーキテクチャーネットワークおよび株式会社天童木工(本社:山形県天童市 取締役社長:加藤 昌宏 以下、天童木工)とでコラボレーションすることで、新たな役割を宿す5アイテムとして、数量限定で販売します。
購入特典として、第2弾企画アイテム購入者全員に、SE車内で使用された車内装備品3点(折たたみテーブル・カーテンフック・衣類フック)をプレゼント、また小田急電鉄より購入証明書が発行されます。さらにSE・ロマンスカーテーブル購入者には、上記3点に加え、車番プレートをプレゼント。SE・走る喫茶室サイドボード購入者には、上記3点に加え、号車番号板(3号車2枚1セット)がプレゼントされます。
また、9月1日(水)から9月30日(木)まで、新宿駅南口の「小田急ホテルセンチュリーサザンタワー」20階エレベーターホールにて全商品を展示いたします。なお「小田急ホテルセンチュリーサザンタワー」では、小田急の電車をテーマにしたコンセプトルームに宿泊できるプラン「まるごと小田急プレミアムトレインルーム」を提供しています。
販売の詳細・各商品の詳細は下記のとおりです
記
販売期間:発売開始日 2021年9月1日(水) 10時00分から
発売終了日 2021年11月30日(火) 23時59分まで
※商品の購入は、特設サイト(チケットぴあ販売サイト)のみとなります。
特設サイト:https://www.odakyu.jp/romancecar/se_memorial
※特設サイトは8月20日(金)午前10時に開設(予定)
販売商品:SE・ロマンスソファー、 SE・ロマンスカーテーブル、SE・走る喫茶室
サイドボード、SE・邂逅灯(ライトスタンド)、SE・ガラスキャビネット
(計5アイテム、詳細次頁参照)
その他:1.「Romancecar Memorial Parts Project Vol.3」による販売収益の一部は、引退したロマンスカー車両の保存管理費用として活用します。
2.新宿駅南口の「小田急ホテルセンチュリーサザンタワー」20階エレベーターホールにて全商品を9月1日(水)から9月30日(木)まで展示します。
小田急ホテルセンチュリーサザンタワー https://www.southerntower.co.jp/
■Romancecar Memorial Parts Project Vol.3<第2弾商品ラインナップ>
プロダクト(1)
「SE・ロマンスソファー」
SEの座席をそのまま使用したソファーです。車体色のツートンを彷彿させるグレーで塗装された台座は岡部憲明アーキテクチャーネットワークがデザインし、天童木工が製作。ハの字の足が無機的な座席を有機的に見せてくれます。「木という素材を生かした柔らかさを味わってほしい」と岡部氏。座席にまで軽量化を徹底したSEのエンジニア魂も感じられます。本ソファーは、ロマンスカーミュージアム2階のロマンスカーアカデミアⅡ・ロマンスカーシミュレーター横にも常設で設置されています。新品のヘッドカバー付きです。
素材:スチール、天然木材(積層合板)
サイズ:幅1100mm 奥行550mm 高さ1050mm
重量:約28kg
販売数:7脚(限定)
価格:¥440,000(税込・配送料設置費込み)
プロダクト(2)
「SE・ロマンスカーテーブル」
SEの画期的な技術のひとつ、連接台車の床(桟板)を、テーブルとしてリプロダクト。岡部憲明アーキテクチャーネットワークがデザインを担当し、天童木工が製作。「SE・ロマンスソファー」とセットで置けば、リビングがSEの車内に一変します。部材にはソファーと同じブナの積層合板を使用し、セットで置いたときにも統一感があります。床(桟板)はもちろん洗浄済み。2台分の台車から2台だけの特注限定品となります。
素材:リノリウム、スチール、天然木材(積層合板)
サイズ:幅850mm 奥行660mm 高さ350mm
重量:約22kg
販売数:2台(限定)
価格:¥650,000(税込・配送料設置費込み)
プロダクト(3)
「SE・走る喫茶室サイドボード」
SEの名物であった「走る喫茶室」。カウンターの向かいに設置されていたショーケースがサイドボードに生まれ変わりました。台座の下には、岡部憲明アーキテクチャーネットワークがデザインし天童木工が製作したブナの積層合板を加工した台座を設置、ボードの扉は最新のロマンスカー・GSEをイメージした「ローズバーミリオン」で仕上げます。ご家庭でも使用しやすい高さになっております。保存されていた5両編成に1か所しかない客室設備のため、ご提供できる商品も1点のみです。本来の使い道である食器棚として、または自慢のコレクション棚として。使い手の想像力を刺激するサイドボードです。
素材:天然木材(積層合板)、ガラス
サイズ:幅1450mm 奥行370mm 高さ790mm
重量:約45kg
販売数:1台(限定)
価格:¥650,000(税込・配送料設置費込み)
プロダクト(4)
「SE・邂逅灯(かいこうとう)(ライトスタンド)」
SEの天井に設置されていた蛍光灯カバーをリプロダクト。岡部憲明アーキテクチャーネットワークがデザインし、天童木工が製作した木製スタンドにはめ込まれています。スタンドのカラーは最新のロマンスカー・GSE(70000形)の車体色で塗装。初代と最新のロマンスカーがリビングで邂逅します。光源にLEDを使用し、長時間の使用にもお勧めします。また、客席を照らした照明はお部屋のメイン照明として使える明るさもあります。後ろ姿もSEを思わせる近未来的な曲線が特徴的なデザインです。壁面を照らすことで間接照明としても使用いただけます。
素材:アクリル、アルミ、天然木材(積層合板)
サイズ:直径350mm 高さ1550mm
重量:約11kg
販売数:10台(限定)
価 格:¥350,000(税込・配送料設置費込み)
プロダクト(5)
「SE・ガラスキャビネット」
SEの側窓は一段下降窓でしたが、客用扉とは逆側の窓のみ、非常用に蝶番(ちょうつがい)で開くロック付きの窓ガラスが使われていました。この開閉窓をキャビネットのガラス戸に加工しました。キャビネットは、岡部憲明アーキテクチャーネットワークがデザインし、天童木工が製作した木製。内部には2段のガラス棚を設けて、利便性を高めています。見た目よりも薄く一般家庭でも置く場所を選ばないサイズ感となっています。飾り棚として自慢のコレクションケースにご活用ください。1両につき2枚しかない貴重な窓のため、本商品も2点のみのご提供になります。アルミ削り出しによる重量感に、SEが歩んだ歴史の重みを感じてください。
素材:天然木材、ガラス、メラミン化粧板
サイズ:幅680mm 奥行210mm 高さ700mm
重量:約24kg
販売数:2台(限定)
価 格:¥450,000(税込)
■商品について
※車両部品を利用しているため傷・汚れがある場合があります。
※商品は完全受注生産のため、発送は2022年1月下旬以降となります。
※使用している画像は試作品イメージで、実際の商品と異なる場合があります。
■その他
「Romancecar Memorial Parts Project vol.3」第1弾において好評だったアイテムも、数量限定で追加販売します。
<一例>
<参考>
これまでのプロジェクトについて
「Romancecar Memorial Parts Project」は2018年10月より開始したもので、vol.1~2では、「特急ロマンスカー・LSE(7000形)」の座席シート、座席テーブル、カーテンを使用し、大型の椅子やテーブル、Tシャツなど8種類の製品を企画・販売し、皆さまにLSEの思い出を振り返っていただける製品としてご好評をいただいています。
■ロマンスカー・SE(3000形)について
1957年就役。軽量化、低重心化に加え、空気抵抗を抑える超流線形の車両は、高速試験で当時の狭軌鉄道の世界最高速度(時速145km)を樹立しました。また、バーミリオンオレンジをベースにシルバーグレーと白線をあしらった斬新なカラーリングも話題を独占。1958年に第1回ブルーリボン賞を受賞、1992年に引退。
■岡部憲明アーキテクチャーネットワークについて
代表 岡部憲明
神戸芸術工科大学教授(1996-2016年)、芸術工学博士神戸芸術工科大学博士。1947年静岡県生まれ。1971年早稲田大学理工学部建築学科卒業。ポンピドゥー・センター及びIRCAM音響音楽研究所のプロジェクトに参加し、以来20年間にわたりレンゾ・ピアノと協働。FIATの新コンセプトカーのデザインや、Renzo Piano Building Workshop Japan 代表取締役、設計責任者として関西国際空港旅客ターミナルビルの実現に携わる。1995年岡部憲明アーキテクチャーネットワーク設立。代表作に牛深ハイヤ大橋、東京ベルギー大使館、箱根登山電車アレグラ号、大山ケーブルカー、小田急ロマンスカー・VSE、MSE、GSEなど。
■天童木工について
山形県天童市に本社を構える日本を代表する家具メーカー。1940年に天童市近郊の大工・建具・指物などの職人が集まり組織された「天童木工家具建具工業組合」を始まりとする。設立から80年、皇室を始め、政府機関や公共施設、帝国ホテルなどの一流ホテルに家具を納入してきた実績を持ち、デザイン賞の受賞や美術館への収蔵も数多い。
無垢材よりも強度があり、軽くて、自由な形に成形できる「成形合板」を、日本でいち早く実用化させたことで知られる。その高い技術力と積極的な社外デザイナーの起用で、多くのロングセラー家具を輩出。「Tendo classics」シリーズとして並ぶ1950年代から70年代に発表された名作家具は、今なお根強いファンを抱える。選りすぐった木材を、熟練した職人が丁寧に加工し、それぞれの木が持つ個性を生かしながら製品に。国家資格を持つ技能士集団が伝統を受け継ぎながら“正統”な国産家具を作り続けている。