「帰りのフェリー代金は無料」──小豆島の旅館・ホテルや観光施設、フェリー会社らで作る小豆島観光誘致合同会議(木下恭一郎委員長=小豆島国際ホテル)は14日、東京都内で会見し、こんなアイデアを盛り込んだ「ふねタダ大感謝祭2010」を8月23日から実施すると発表した。高速道路料金の大幅割引などによる観光客減少を受け、インパクトのある企画で島内観光の活性化を図る。
大感謝祭の期間は個人プランが10月31日、団体プランが9月30日まで。対象となるのは合同会議に加盟する小豆島国際ホテルや天空ホテル海廬、リゾートホテルオリビアン小豆島など、16の宿泊施設が設定した宿泊プランの利用者で、利用する場合は旅行会社や各施設に申し込む必要がある。
同日、ホームページ(http://www.funetada.com)を立ち上げ、予約の受け付けを始めた。
期間中、福田〜姫路、土庄〜高松、大部〜日生、池田〜高松、土庄〜新岡山、草壁〜高松の6航路について、復路の旅客運賃が無料になるチケットを渡す。集客目標は個人が1万7千人、団体1万3千人の計3万人で、4億5千万円の売り上げを見込んでいる。
大手旅行会社は夏季に期間限定で、大阪や神戸から観光バスを運行しているが、大感謝祭に合わせ、9月中は会議事務局も直行バスを新規運行する計画だ。
7月19日から10月末まで、小豆島を含めた7つの島と高松を会場に「瀬戸内国際芸術祭2010」が開かれ、観光客の増加が見込まれているが、「小豆島石のシンポジウム」(9月12日〜10月末)や「宝探しゲーム!小豆島アドベンチャー」(7月1日〜9月末)といった独自のイベント展開や、参画施設による島名産の醤油を使った昼食メニュー「醤丼」の提供などを企画し、島の魅力をアピールする。
木下委員長は「島に来やすい環境を作って集客アップにつなげたい。目標は達成できる」と自信を見せた。
集客への自信を示す木下委員長