開催概要を説明する早坂室長
日本旅行業協会（ＪＡＴＡ）は11日、「ツーリズムＥＸＰＯジャパン2024」の開催概要を発表する会見を東京都内で開いた。今年は9月26～29日までの4日間、東京ビッグサイトで開催。展示商談会などのＢｔｏＢイベントを拡充するほか、来年に開催される大阪・関西万博への送客を目指しさまざまな企画を盛り込み、一般来場者を含め今年の目標来場者数は昨年の15万人を上回る18万人とした。
開催概要は、ツーリズムＥＸＰＯジャパン推進室の早坂学室長が説明した。開催テーマは「旅、それは新たな価値との遭遇」。サブタイトルに（1）新たな価値を生み出すイベントとして開催（2）2025大阪・関西万博を成功に導くイベントとして開催（3）地域の持続可能な発展に貢献するイベントとして開催―の三つを設定した。
「新たな価値を生み出すイベント」について、今年はＢｔｏＢの展示商談会を強化。商談会バイヤーのうち、海外発海外行きの旅行などを扱う第三国バイヤーを新たに10人招聘（しょうへい）する。早坂室長は「第三国バイヤーの招聘は欧州で盛んに行われている。日本もここに注力し、商談会の厚みを増そうと考えている」と説明。初日と2日目の昼と夕方、スポンサーによるバイヤー向けプレゼンテーションや特別商談会の時間を新たに確保し、商談件数目標を7千件以上に設定するとした。
テーマごとに設置する特集企画展も新たに二つのコーナーを用意。「ワーケーション」コーナーに「ラーケーション」を追加するほか、テーマパークなどの観光を指す「テーマ型観光地」コーナーを新設する。
「2025大阪・関西万博を成功に導くイベント」では、昨年に引き続き万博の情報発信の場を設置。今回は紹介する内容をさらに充実させ、万博を訪れるきっかけ作りに注力する。
「地域の持続可能な発展に貢献するイベント」では、主にＳＤＧｓにちなんだ企画の実施と、能登半島地震など被災した地域の物産品展示などを通じた復興支援につながる企画を盛り込む。
このほか、今年は昨年に引き続き各種フォーラムやセミナーを同時開催。基調パネルディスカッションやＴＥＪ観光大臣会合、テーマ別シンポジウムやツーリズム・プロフェッショナル・セミナーを予定している。
開催期間のうち、26、27日を「業界・プレス日」、28、29日を「一般日」とし、会場は東京ビッグサイトの東展示棟2～6ホールを使用する。一般日の入場料は、前売り券が千円、当日券は1300円。昨年に引き続き大学生までは無料。チケットは8月1日に公式サイトやコンビニで発売予定。
